はじめまして、東京事務所の吉田です。
本格的に寒くなってきて、毎朝布団から出るのがつらい季節になりました...。
私自身、前職は病院で臨床検査技師をしていましたが、この時期になると心筋梗塞や脳卒中で救急搬送される方が増えていたのをよく覚えています。
なぜ寒くなると心筋梗塞が増えるのか。
その一つの要因として、今回のタイトルにもしました『ヒートショック』が挙げられます。
今回はその①仕組み②どんな時になりやすいか③対策についてお話したいと思います。
①仕組み
そもそも、ヒートショックとは急激な温度変化の影響で血圧が大きく上下し、その結果として脳卒中や心筋梗塞が起きたり、失神したりする状態のことです。
寒いときは体温を上げようと交感神経が優位になり血管が収縮することで血圧が上がります。
反対に暖かいときには体温を下げようと副交感神経が優位になり血管が拡張することで血圧が下がります。
このように、血圧の変動によってヒートショックは起こります。
したがって、若いからならない!というものではありませんので若い方も注意が必要です。
②どんな時になりやすいか
温度変化の激しい場合などになりやすいので、以下の状況には注意が必要です。
・入浴時(寒い室内から熱いお風呂へ入る時)
・暖かい室内から寒い場所(トイレや廊下)へ移動する時
・入浴中に急に立ち上がった時
※高齢者や持病のある方は特にリスクが高いです。
③対策
温度変化を小さくすることで、ヒートショックのリスクを減らすことができます。
今回は消費者庁から推奨されている方法をご紹介します。
(1)入浴前に脱衣所や浴室を暖める。
(2)湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にする。
(3)浴槽から急に立ち上がらないようにする。
(4)食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避ける。
(5)入浴する前に同居者に一声掛けて、意識してもらう。
寒暖差や乾燥で体調を崩しやすい時期になりましたので、皆様お体に気を付けてお過ごしください。